ブログのリライトってどうやるの?
アクセスアップできるリライト法を教えて欲しい!
今回は、このような悩みを解決します。
ブログ運営において、「リライト」はとても重要です。
効果的なリライトをすれば、アクセスアップや検索順位アップに繋がります。
そのため新規記事を増やすよりも、過去記事をリライトする方が効果的な場合も多々あります。
しかし初心者さんの中には「リライトする余裕がない」「そもそもリライトのやり方がわからない」と考える方もいますよね。
そこで今回は、「効果的なリライトのコツ」や「具体的なリライト手順」について解説します。
ブログのリライトに必要な情報を網羅しているので、この記事を読めば適切なリライト方法を理解できますよ。
ブログのリライトが重要な理由
リライトは、ブログのアクセス増加・SEO対策・ユーザビリティの向上などに影響します。
そのため、ブログの成長はリライトが担っているといっても過言ではありません。
ブログをリライトする目的
ブログのリライトには、主に3つの目的があります。
- 情報をアップデートする
- ユーザビリティを向上する
- 低品質な記事を減らす
情報をアップデートする
ブログ記事を書いた後、放置すると情報がどんどん古くなっていきます。
常に最新の信頼できる情報を提供するために、アップデートする必要があります。
ユーザビリティを向上する
ユーザビリティ(読者にとっての読みやすさなど)も検索順位に影響します。
おそらく、ブログを書いていると自分自身も成長していくでしょう。
そのためリライトする際は、読みやすいか?使いづらくないか?などを書いたときに気づかなかったことを意識しましょう、
低品質な記事を減らす
低品質な記事があることで、検索エンジンからの評価が低くなります。
リライトを繰り返し、記事一つ一つの質を高めることが大切です。
新規記事とリライトはどっちが優先?
初心者ブロガーの悩みの一つに
「新規記事を書くのと、古い記事をリライトするの、どっちが大切?」というものがあります。
正直どちらも大切ですが、一定数の記事数がある場合は、リライトの方が重要な場合が多いです。
ブログ記事数が50本未満の場合
記事数が少なかったり、記事執筆に慣れていない場合は、新規記事を優先した方がいいでしょう。
なぜならリライトよりもライティング力を磨いたほうが、検索エンジンに評価されやすいからです。
ドメインパワーを育てるという意味でも、リライトより新規記事を増やすことに注力しましょう。
ブログ記事が50本以上の場合
ある程度の記事数とライティング力が身に付いたら、過去記事のリライトに注力するのがおすすめです。
ここで意識するのは、ブログ全体をフレッシュな状態に保ち、品質をあげていくことです。
記事数を増やすことで、自分のコントロール下に置けなくなってきます。
自分の手が届く範囲で、全てのコンテンツを最高の状態に保つことが大切です。
ブログ記事をリライトする5ステップ
実際にブログのリライトをする5つのステップを解説していきます。
① リライトする記事を決める
まずリライトをする記事を決めましょう。
リライト記事の決め方は主に下記のとおりです。
- 古い記事からリライトする
- 新しい記事からリライトする
- アクセスが多い記事からリライトする
- リライト効果が高いものをリライトする
おすすめは4つ目の「リライト効果が高い記事」からリライトするです。
具体的には「検索順位が11位〜50位くらい」の「記事の評価は受けているけど、改善が必要な記事」です。
リライト効果の高さは、「サーチコンソール」を使って調べられます。
具体的な方法は、後述の「リライト記事の選定方法」で解説しています。
② リライトの目的を決定する
次にリライトをする目的を決めます。
リライトの目的は主に下記のとおりです。
- 検索順位の向上(SEO対策)
- クリック率の向上(CTR改善)
- 離脱率・滞在時間・回遊率の改善
リライトをするときは、何を改善したいのかを意識しましょう。
またリライト前とリライト後ではどう変化したのかを検証するのも大切です。
③ 検索意図を再度チェックする
リライトする際は、再度「検索意図」を見直しましょう。
検索意図とは、ユーザーがどんな目的で検索したのか?どんな情報が欲しくて、何を解決しようとしているか?のこと。
もちろん新しい記事を書く際も検索意図を意識していたでしょう。
しかし検索順位が低いということは、検索意図がズレていたり、満たせていない可能性があります。
キーワードの検索意図は、下記を見ましょう。
- 検索上位にいるサイト
- サジェストキーワード/関連キーワード
これも後述する「 読者の検索意図を満たす」で解説しています。
④ リライト箇所を決める
リライトする目的が決まれば、リライトする箇所を決めていきましょう。
具体的なリライト場所
- タイトル
- リード文
- まとめ文
- 見出し
- 本文
- アイキャッチ画像などのビジュアル
- 内部リンク
「目的に合わせて最適なリライト」をすることで、リライト効果が高まります。
それぞれの適切なリライト方法は、後ほど解説しています。
⑤ 記事を更新する
リライトが完了したら、公開日時を最新にしておきましょう。
WordPressを利用する方は、編集画面で変更できます。
ユーザーは常に最新の情報を求めているので、更新することで安心感・信頼性が上がりますよ。
リライト記事の選定方法を解説
続いてリライトする記事の選定方法を解説します。
リライトする記事は、改善効果が高いものが望ましいです。
検索順位が11位〜50位の記事
リライトする際は、キーワードの検索順位が11位〜50位(2〜5ページ目)の記事を選びましょう。
理由については、下記で解説します。
- 10位以内(1ページ目)の記事
- 11〜50位(2~5ページ目)の記事
- 51~100位(6~10ページ目)の記事
- 圏外の記事
10位以内(1ページ目)の記事
10位以内の記事は、すでに検索エンジンから評価を受けている状態です。
そのため、リライトの効果が薄かったり、逆に順位が下がることもあります。
大きくリライトするよりも、情報のアップデートなどの小さなメンテナンスや、ユーザビリティの改善が効果的です。
11〜50位(2~5ページ目)の記事
11〜50位の記事は、検索エンジンから評価は受けているが、上位に食い込めていない「惜しい記事」です。
そのためリライトの効果がもっとも期待できる記事でもあります。
リライト記事を選ぶ時は、11〜50位(2~5ページ目)の記事を優先しましょう。
51~100位(6~10ページ目)の記事
51~100位の記事は、検索エンジンからの評価があまり高くありません。
そのため、上位に食い込むのが難しいといえます。
11〜50位の記事を優先的にリライトし、余裕があれば着手しましょう。
圏外の記事
圏外の記事は、検索エンジンにほとんど評価されていません。
そのため、リライトよりも記事を書き換える方が効果的です。
検索順位向上が見込めなければ、記事の削除や他の記事との統合も検討しましょう。
検索順位はサーチコンソールで調べる
検索順位は、ランクトラッカーなどさまざまなツールで調べられます。
その中でもおすすめは、サーチコンソールで調べる方法です。
サーチコンソールでは、狙っているキーワードだけでなく、その記事が評価を受けているその他のキーワードの検索順位や表示回数・クリック数などを調べることができます。
サーチコンソールの詳しい使い方は、後述しています。
順位に対するCTRが低い記事
リライトは、順位に対してCTRが低い記事を優先する方法もあります。
これは、「せっかく検索順位が高いのにクリックされてない」という「非常にもったいない状態」です。
これらの記事は、記事タイトルを変更するだけでCTRが上がることも多いです。
なぜなら検索結果に訪れたユーザーは、基本的にタイトルをみてクリックするか判断するからです。
手数をかけずにクリック→アクセスが増える可能性が高いので、ぜひ優先していきましょう。
キーワードが被っている記事
ブログ内の複数の記事でキーワードが被っている場合があります。
いわゆる「カニバリ(共食い)」の状態です。
この状態は、コンテンツの評価が分散するので、SEO的によくありません。
カニバリしている場合は、評価が高い記事(A)に評価が低い記事(B)を統合しましょう。
A記事にB記事の内容を盛り込み、B記事は削除(+301リダイレクトでA記事に転送)するようにしましょう。
リライトをより効果的にするコツ
では、リライトをより効果的にするコツを解説します。
なんの目的もなくリライトを行うのは、地図を持たずに航海するのと同じです。
リライトの際は、明確な理由や目的を持ちましょう。
サーチコンソールで記事を分析する
ブログのリライトで役立つツールが「サーチコンソール」です。
サーチコンソールでは、自分のブログのSEOデータを確認できます。
※サーチコンソールの設定がまだの方は、こちらの記事から設定してください。
- リライトする記事を見つける方法
- 特定の記事のデータを見る方法
- CTRの低い記事を調べる方法
リライトする記事を見つける方法
サーチコンソールを使用し、リライトの優先順位が高い記事を見つける方法を紹介します。
⑤検索順位が11位〜50位ほどのクエリ(リライトの効果が出やすいキーワード)を見つけます。
該当するクエリをクリックして画面を切り替え、⑥「ページ」に切り替えると、⑦クエリのURLが表示されます。
このページがリライトする記事だと言えます。
特定の記事のデータを見る方法
サーチコンソールでは、各記事ごとのデータを見られます。
特定の記事の「キーワードごとの順位」「キーワードごとのCTR」を調べる方法です。
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」で、①「+新規」をクリック→「ページ」を選択→URLを入力し「適用」をクリックします。
②「平均CTR」と「平均順位」にチェックを入れ、③「クエリ」を選択します。
CTRの低い記事を調べる方法
Googleサーチコンソールでは、CTRが低い記事やCTRが低いキーワードを見つけられます。
上記の赤枠で囲ったものは、掲載順位に対してCTRが低いキーワードです。
このような記事は、記事タイトルを変更するだけでCTRをあげることが可能です。
ちなみに記事のCTRが高いか低いかは、下記の図を参考にしてください。
1位〜10位までの平均的なCTRを記載しています。
検索順位 | デスクトップ(PC) | モバイル |
---|---|---|
1位 | 30.69% | 27.83% |
2位 | 14.48% | 14.46% |
3位 | 8.99% | 8.34% |
4位 | 5.85% | 5.59% |
5位 | 4.09% | 3.90% |
6位 | 2.92% | 2.82% |
7位 | 2.16% | 2.15% |
8位 | 1.68% | 1.65% |
9位 | 1.36% | 1.32% |
10位 | 1.14% | 1.11% |
読者の「検索意図」を満たす
リライトでもっとも意識すべきは、「検索意図」を満たすことです。
検索意図は重要度No.1なので、リライトの際に絶対に参考にしましょう。
検索意図は、下記のような方法で推測ができます。
- 検索上位のサイトを見る
- サジェストキーワード/関連キーワードを調べる
- 再検索キーワードを調査する
検索上位のサイトを見る
検索意図を調べるには、検索上位のサイトを観察するのがおすすめです。
なぜなら検索上位のサイトは、すでにそのキーワードで評価されているからです。
そのサイトに書かれている内容が、ユーザーが求めている情報(Googleが検索意図を満たすと判断した内容)となります。
ちなみに「ラッコキーワード」の見出し抽出機能を使うと、下記のように競合サイトの見出し構成が見られるので便利ですよ。
サジェストキーワード/関連キーワードを調べる
キーワードの検索意図の把握には、「サジェストキーワード」や「関連キーワード」を見る方法もあります。
「サジェストキーワード」とは、GoogleやYahoo!の検索窓に入力した際に、予測変換として表示されるキーワードの一覧のこと。
「関連キーワード」は、そのキーワードと関連性の高いキーワードのことです。ラッコキーワードを使って調べられます。
再検索キーワードを調査する
「再検索キーワード」とは、ユーザーが離脱した後に再度検索した際のキーワードです。
再検索することは、より深掘りした検索意図を入力しているはずです。
Chromeの拡張機能にExtract People also search phrases in Googleというものがあるので、再検索キーワードを調べて見ましょう。
競合サイトを再分析する
上位表示されている記事は、何について書いているかを把握しましょう。
あなたのブログの順位をあげるには、競合サイトよりも優れていることが絶対条件です。
素晴らしい記事にリライトしても、ライバルより劣っていたら順位は上がりません。
- 競合サイトにあるのに自サイトにないものは何?
- 競合サイトよりわかりやすい説明か?
情報の量ではなく、読みやすさや使いやすさなどの「ユーザービリティ」を求めることも大切です。
それぞれの場所に適したリライト方法
ここでは、ブログ記事のそれぞれの場所ごとに適切なリライトをするためのポイントを解説します。
記事タイトル
記事タイトルは、読者が最初に目にする情報です。
その記事を読まれるかどうかは、記事タイトルで決まるといっても良いでしょう。
記事タイトルをリライトするポイントは、下記のとおりです。
- CTRが高ければ、変更は不要
- 記事の内容を簡潔に伝える
- 具体的な数字を含むのも効果的
- インパクトのある表現を使う
- 過度な煽りは逆効果
CTRが高ければ、修正は必要ありません。
読まれる記事タイトルの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
リード文
「記事を読まれるかはリード文で8割決まる」と言われています。
リード文を読んで「欲しい情報がない」と判断されたら、すぐに離脱されてしまいます。
そのため、リード文でしっかりと読者の心を掴むことが大切です。
リード文をリライトするポイントは下記のとおりです。
- 読者の共感を得る
- 悩みを解決できることを伝える
- 続きが気になるように仕向ける
- 具体的な数字を伝える
- 実績・経験などがあれば伝える
ブログのリード文の書き方に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ文
まとめ文まで読んでくれたということは、その内容にある程度興味があることになります。
そのため、まとめ文で次の行動を促してあげましょう。
まとめ文をリライトするポイントは下記のとおり
- 記事内容を簡潔に振り返る
- 次の行動に促してあげる
- 読者に有益な情報を与える
ブログのまとめ文の書き方に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
見出し
ブログの見出しは、目次の役割を果たします。
そのため見出しは、ユーザーが記事に何が書かれているかを理解する材料になります。
見出しを作るポイントは下記のとおりです。
- 分かりやすく端的にまとめる
- 分かりやすい順序にする
- 理解しやすい構成を作る
- 不自然にキーワードを含めない
話題の順序が論理的じゃないと、読者に伝わらず質の低い記事になってしまいます。
また見出しは、検索エンジンに記事内容を伝える貴重な材料になります。
キーワードを入れつつ、ユーザーに分かりやすい自然な見出しを心がけましょう。
見出しの効果的な付け方に関してはこちらの記事で解説しています。
本文
ブログ本文は、ユーザーのニーズを満たす内容にしましょう。
現状で記事が評価されていないということは、ユーザーのニーズを満たせていない可能性が高いです。
記事の書き方についてはこちらで詳しく解説しています。
アイキャッチ画像などのビジュアル
アイキャッチ画像などのビジュアル情報も、ブログにとっては重要な要素です。
写真・イラスト・図解・グラフなど、最適なビジュアル情報を利用しましょう。
ビジュアル情報のポイント
- テキストよりもビジュアルで解説
- 分かりやすい図解は効果的
- 読者は視覚情報を頼りにする
テキストのみの説明よりも、ビジュアルで説明した方が何倍も理解しやすいです。
結果的にユーザビリティも上がるので、SEO対策にも効果的ですよ。
ブログで使えるフリー素材画像などはこちらで解説しています。
内部リンク
内部リンクとは、自サイトの記事から、自サイトの他の記事へのリンクを貼ることです。
ユーザーに役立つ内部リンクが増やすこと、回遊率や直帰率が上がり、SEOにもいい影響がでます。
- 関連性の高い記事に内部リンクを貼る
- 関連性が低いページへのリンクは逆効果
- リンクパワーを高めたい重要記事にリンクを貼る
新しい記事を書いた際には、他に内部リンクを貼れないか?他の記事からの内部リンクを貼れないか?を確認しましょう。
もちろん記事構成の段階で内部リンクを考えるのがおすすめです。
リライトする際の注意点
ブログ記事をリライトする際は、いくつか注意点があります。
目的がないリライトは無意味
リライトする際は、目的を持ちましょう。
- なぜ上位記事にあげたいのか?
- 具体的にどこをリライトするのか?
上記について、考えずに着手すると、意味が薄いリライトになります。
しっかりと目的をもったリライトを行いましょう。
リライトは数回やって成果が出る時もある
リライトは、2~3回目で効果が出る時があります。
記事公開
1ヶ月後、順位を確認
1回目のリライト
1ヶ月後、順位を確認
2回目のリライト
1ヶ月後、順位を確認
3回目のリライト
1回で終わらず、何度も試行錯誤しましょう。
リライト1回ごとに、順位が上がっているかの確認が大切です。
リライトは付け足すだけじゃない
リライトの目的を「競合サイトよりも情報を増やすこと」と勘違いする方は多いです。
しかし、ブログ記事の評価ポイントは「検索ユーザーに満足してもらうこと」です。
情報だけ多くても評価は得られませんし、完読してもらえません。
大切なのは、必要な解決策を、必要な量でユーザーに提供することです。
そのためには「削ること」も考えましょう。
まとめ:リライトでコンテンツの質を高めよう!
本記事では、ブログリライトの方法やコツ、注意点を解説しました。
ブログリライトの5ステップ
記事が増えていくと、リライトも大変になります。
しかし、記事のメンテナンスを怠るとブログ全体の質の低下に繋がります。
記事の質を高めるために、効率的なリライトを行っていきましょう。
また、リライトは検索順位が付いている前提となります。
なので【初心者向け】ブログ記事の書き方6つの手順と12コツを解説!を参考に、新規記事のクオリティを高めましょう。